Cebu Kurassic Journal
ボホール島へ! Part4
パングラオ島編
パングラオ島はボホールの横に小さくついている島だ。今回はこのパングラオ島で海を楽しむ。
ピア1から船に乗ってタグビラランへ
ボホールの一番大きな玄関口がタグビラランだ。タグビラランにはいくつか船会社が高速船やフェリーを出している。その中でも一番利用頻度が高いのが『オーシャンジェット』だろう。オーシャンジェットは『ピア1(第一港)』から出ており、今現在(2026年8月)片道1000ペソだ。オーシャンジェットのホームページからチケットの予約が可能で、今回も1か月前に予約して備えておいた。朝いちばんの5時10分発、ボホールには2時間ほどで到着する予定だ。港のチケット売り場でも購入可能だが、時に長蛇の列になるため、事前予約が良いだろう。ちなみに、朝イチの場合、港は1時間前まではゲートが開かないので、ひたすら入口の前で待つことになる。

ようやくゲートが開くと、建物の入り口でチケットを確認され、入口を抜けたところで港の使用料を支払い、荷物検査を通って、その先にある乗船チケット発券カウンターで船の座席を指定してもらうと、ようやく乗船ゲートに到着する。ゲートの周りには軽食売り場があり、目の不自由な方のブラインドマッサージを受けることもできる。
時間になり、搭乗開始のアナウンスと共に人が一斉にゲートへとなだれ込む。こんな時に行儀よく列を作って並ぶのは日本人ぐらいだろう(笑)

アロナビーチへ
タグビラランに到着したのは朝7時過ぎ。そこから馴染みのバイクレンタル屋でバイクを調達。まずはパングラオ島で一番有名なアロナビーチを目指す。
アロナビーチへは3年ぶりだ。そして、3年という年月で変わり果てたアロナビーチに私は愕然とした…。
かつては、美しいビーチとココナッツの木がなんとも絵になる美しいビーチだった。ビーチ沿いには小さな宿やレストラン、バーがあり、ビーチを奥へ進めば人もまばらで、静けさの中に波の音を聞きながら、食事をし、酒をたしなみ、ビーチを散歩するのがとても心地よい所だった。
しかしながら、3年ぶりに訪れたアロナビーチは変わり果てていた…。ビーチは人工的に2階層に作り替えられ、ホテルやレストランからは砂浜から海へと移り変わる景色を見ることはもう叶わない。砂浜へは、人工的なスロープや階段で一段下がらなければならず、その先の海にはツアー用のボートがひしめき合いながら停泊している。2階層になったビーチの下段では、フィリピンの若者たちが深夜まで音楽をかけながら酒をあおり、朝になるとビーチは食べ散らかしたごみや酒瓶が散乱している…。
私はこのビーチが大好きだった。そのため、新しいアロナビーチを写真に収める気にはならなかった…。おそらく2度と訪れることはない…。かつての美しい自然のままのビーチに哀悼の意を込めて、ここにはあえて3年前の写真を残しておきたい。





ナパリンで魚と戯れる
さて、パングラオ島のアロナビーチとは反対側に最近やたら韓国人や中国人に人気の場所がある。『ナパリン』と呼ばれる海岸は、アロナビーチとは全く地形が異なり、岸と呼べるものがない。いきなり岸壁の切りだったビーチだ。
私の勝手な分類では、海には2種類ある。遠浅で白い砂浜の散歩向けビーチ。写真映えはするものの、海の中に潜ると魚や珊瑚が少なく物足りない。もう一つは崖が切り立ち、いきなり深さのあるビーチ。ビーチでのんびりとはいかないものの、潜るとすぐそこに魚や珊瑚、ウミガメが生息しており水族館さながらである。『ナパリン』は後者だ。


この地区にはいくつかホテルが点在しており、どこでも日帰りで泳ぐことができる。ただ、色々制約がある…。まず、ナパリンの道に突如として検問所のようなテントが設営されている。そこで観光客は呼び止められて『環境税』なるものを徴収される。次に、日帰りでシュノーケリングを楽しむ際には、どこのホテルでも必ずガイドをつけなければならない。その上シュノーケルできる時間は1時間半と制限される。(2026年8月現在) もちろん、ホテル管轄の海に入るための入場料とガイド料も徴収される。ホテルの宿泊客も、これらの料金は宿泊料には含まれないのだ!
この、①突然道に環境税徴収所、②「義務だ」の一点張りで押し付けられる「ガイド」システムは、実はフィリピンの観光地あるあるである。山でも海でも滝でもどこでもこのシステム。間違えようのない1本道のハイキングでも「ガイド」は必須だ(笑)。私は、のんびり自分のペースで自然の中を散策したい性分なもので、この「ガイド」システムは正直はがゆく、マイナスポイントになってしまう。
それでも、ナパリンの海が美しいことには変わりない。海に潜ったその瞬間に魚たちが姿を現す。鯵の群れが目の前を横切り、色とりどりの魚が溢れかえっている。揺れる珊瑚に身を寄せる魚たちが可愛らしい。ここは海岸から数メートルで海底が更に深くえぐれていくので、ダイビングやフリーダイビングを楽しむ人たちも多い。もちろん、シュノーケルでも十分に天然水族館気分を満喫できる。


モモビーチへ
今回、より一層厳格化されつつある『①突然道に環境税徴収所、②「義務だ」の一点張りで押し付けられる「ガイド」システム』に若干興ざめしてしまった私は、自由な海を求めて『モモビーチ』を訪れた。ここは『ナパリン』ほど観光地化されておらず、まだまだローカル色の濃いビーチだ。
ここでは大人1人50ペソの入場料を支払い、やんわりガイドを勧められたものの断った。
さて、このビーチ。先ほど私が勝手に定義させていただいた2種類の海のちょうど中間の海(笑)。砂浜もあり、少し沖まで泳げば魚や珊瑚も見られるという丁度良さ。正直、パングラオ島で海に潜るなら、次からはここだなと思わせてくれるビーチだ。沖に行くほどに珊瑚の森が広がる。あぁ、こういう海を求めていたんだ。自由で静かで美しい。
(ちなみに、私は一応ダイビングのライセンスも持っております。泳ぎに自信のない方はガイド付きをお勧めします。)



タグビラランへ向かいつつ
色々なビーチを満喫できたパングラオ島だが、最後はおいしいもので締めくくりたい。島から船が出航するタグビラランの港へ向かう帰路で、トルコ料理の店を発見。世界3大料理(?)のひとつに数えられるトルコ料理だ。きっと私の胃袋を喜びで満たしてくれるだろうと期待する。基本中の基本のチキンラップ(100ペソ)を注文。調理の間、お店のお子さんと戯れる。ちょうど日本のアニメを見ているとのことで、生日本人であるというだけで大層喜んでもらえた(笑)。待つ15分ほどだろうか。熱々のラップは期待以上のおいしさ。香ばしく焼かれた鶏肉と香辛料の香りに食が進む。あっという間に平らげ、次はデザートを求めて旅立つ。


『シクワテ』を飲む
以前『プトマヤ』というセブの伝統菓子を紹介した。(『セブの路上お菓子Part2』参照)これと共に飲まれている飲み物がある。『シクワテ』と呼ばれるその飲み物はココアに近い。『タブレア』という無糖のチョコレートをお湯で溶いて作られ、『プトマヤ』のお供として定番の飲み物だ。
『プトマヤ』は週1でいただいている私だが、意外にも『シクワテ』は飲んだことがない。ふとグーグルマップに目をやると、『シクワテ』がいただける超ローカルレストランを発見。しかもちょうど帰り道。寄らない手はない。


ローカル過ぎてそこが店だと気づかずに通り過ぎること数回、地元の人に教えられ、よく見れば確かに店だと気づく(笑)。目的の『シクワテ』と、もちろんお供の『プトマヤ』、それから『パンデサル』と呼ばれるちょっと甘めのパンを注文。全然お洒落じゃないけど、きれいじゃないけど、昔から食されてきたセブの伝統をその土地の雰囲気込みで味わう。こういうのがいいよな。
ボホールの魅力は無限だ。